読書ノート『君の名は。 Another Side:Earthbound』

読書ノート

この本について

本のタイトル:君の名は。 Another Side:Earthbound
著者名:加納 新太
発売日:2016年8月1日

『君の名は。』をもっと楽しむための小説

この小説はタイトルのとおり、2016年8月26日公開の映画『君の名は。』のサイドストーリーとなっています。

映画も小説もスピード感のある描写で話が進んでいきます。
それがこの物語の魅力でもありますが、細かなところで「どうしてこうなったんだろう?」「なぜだろう?」と少し疑問が残る部分もありました。
作品の構成上あえてそうされたのかもしれませんが、そういう謎がこの本を読めば分かります!

まだ映画を見ていない、『小説 君の名は。』を読んでいないという方は、先にそちらを見ることをおすすめします。

『小説 君の名は。』の読書ノートはこちら 

4人の視点で語られる物語

『君の名は。 Another Side:Earthbound』は、4つの話で構成されていて、それぞれで語り手が交代します。

1話は、主人公の一人、立花 瀧(たちばな たき)
2話は、テッシーこと、勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ)
3話は、主人公 三葉の妹、宮水 四葉(みやみず よつは)
4話は、主人公 三葉の父、宮水 俊樹(みやみず としき)

4人それぞれの視点から見る、宮水 三葉という人物。
そして、物語の舞台である架空の町「糸守町」の風景。
宮水神社の謎、本編クライマックスの謎。

『君の名は。 Another Side:Earthbound』の中でも、本編がクライマックスに向けてどんどん進んでいくように、話が進むごとに物語の深い部分まで掘り下げられていきます。
4話の三葉のお父さんの話にはとても感動しました。
ちょっと嫌なお父さんと思っていた見方が変わりました。

『君の名は。 Another Side:Earthbound』を読んだ後に、もう一度映画や小説を見れば、この物語の世界観を数倍楽しむことができると思います。

作者について

『君の名は。 Another Side:Earthbound』の作者、加納 新太さんはライトノベルを多く執筆されている小説家です。

映画『君の名は。』には脚本協力という形で携わられています。

新海新監督とともに作品を作られた方なので、『君の名は。』の世界観を壊すことなく
それぞれの登場人物、この物語を掘り下げるサイドストーリーを書くことができたのかなと思います。

最後に

冒頭にも書きましたが、『君の名は。 Another Side:Earthbound』は映画『君の名は。』、『小説 君の名は。』を見て(読んで)始めて楽しめる小説になっています。
映画や小説でこの物語にはまったという方は、ぜひこの小説も読むことをおすすめします。

『小説 君の名は。』の読書ノートはこちら 

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